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車を運転する自分の視界に、<手打ちそば>と書かれた青いのぼり、
車が5~6台やっと入るほどの、駐車場と書かれたスペースに車を止めて、
時計に目をやると2時になろうとしていた、一人で旅をしていて一番困るのが食事だ、
一人で食事をするところへ入ることが苦手なのである、
だからいつもは、車の中でお茶とおにぎりで済ませることにしている、
昼食と言うのには遅すぎだが、朝から何も食べていないので、とても夕食まで我慢は出来そうもない、
その蕎麦屋のたたずまいは、どこか隠れ家的な雰囲気で何か期待させてくれたのだが、
部屋の真ん中にテーブルがあり、4~5人がそばを手繰っている、
自分は一人、カウンター席に腰を下ろしたのだが、すぐに後悔していた、
狭い部屋のいたる所に、ゴリラのぬいぐるみと飾り物、
目の前のカウンターへ水を置いた店主が一言
「今日は、ざるしか出来ませんよ」 何の愛想もなく、ぶっきらぼうに言い放つ
飾られたゴリラが、この店主のキャラなのだとすぐに気づく、
「オレもざるしか注文しませんよ」 心の中でそう言ってやった、
L字型の幅の狭いカウンター越しに調理場が丸見えだ、(かなり汚い)
カウンターの上にはゴリラ以外にも様々な物が置かれていて、
中でも植物の<根>らしきものが入った、ガラスのコップは、
茶色くにごった水の上層部が緑色の線となって付着している。
目の前に置かれたざる蕎麦を、出来るだけ早く食べることに集中する、
<ガチャン>と、何かの割れた音、間髪いれずに店主の叫び声、何事か一人ぼやいている、
奥の部屋から持ち出した箒とちりとりで、ぼやき続けながら掃除を始めた、
『気まずい』(気不味い)、と言う言葉があるが、その場の空気、雰囲気に対する馴染みの悪さ
『気味』と言う言葉もある(いい気味とか気味悪いとか)
人の気持ちの表現には、味と言う字がつく。「逆もまた真なり」で、
味を作るのは人の気持ちの有様、ではなかろうか
この店は、美味しく食事をして頂こうという気遣いが欠けている。
『味気無い』と言う言葉がある、味には、気が必要なのだ。
美味しく食事の出来る雰囲気、相手をもてなそうという気持ち、
そして何よりも大切なのは、誰と食事をするかであろう、
自分が一人で食事をするところへ入れないのは、味気無さが嫌だからなのだろう。
気心の知れた人、気の好い仲間と、楽しく食事がしたいものである。
美瑛から国道966号線を、十勝岳方面へ向けて走る、
白金温泉寄りの約4キロメートルは、白樺街道と呼ばれ北海道自然百選にも、選ばれている。
白樺街道に平行して、約3キロ程の白樺遊歩道も整備されている、
【白樺遊歩道】
途中美瑛富士の麓に在る、白金模範牧場へ、
美瑛町白金地区からは、オプタテシケ山、美瑛富士、美瑛岳、十勝岳、 富良野岳が連なる
十勝岳連峰が、一望できる。
【十勝岳望岳台】 【白金模範牧場】
標高930メートルに在る十勝岳望岳台は、今、紅葉が絶好調!
ここからは、十勝岳連峰はもちろん富良野、美瑛方面も一望できる。
望岳台から上富良野方面へ降りる途中で、紅葉の山並みを撮影しようと、山道脇に車を止めると、
一台のオートバイ(オフロードマシン)が横に止まり、Z型のヘルメットの下からのぞいた顔は、
以外にも自分よりずいぶん年配の方だった,お互い当たり前の挨拶を交わし、
「だいぶ とりましたか?」
「いえ、思うようには、」
「昨日は、このあたりで、いいのがとれましたよ、」
「そうですか、私も明日の朝もう一度ここへ、とりに来ようかと・・」
「滅多にとれませんよ、あんなのは、」 ずいぶんと自慢げだ
満面の笑顔で、「大きさが違う、あれだけ太いのは、初めてですよ」
へ・・・大きさ?・・・ふ・・太い?・・・ 解析不能・・思考回路停止
その男性は、山道の奥へ入っていった。
何の話だ・・・・????